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fits_696の日常的な書

ダラダラ書きます

ミキサーの「Tapein/out」ってなんだよっていう覚書

バンド

バンド練習などで使用するミキサー。

いろいろ端子がついてて何がなんだかわからなくなりそうだが

一際浮いてる存在なのが

Tapeout/in

の端子だと思う。

2trin.png

Yamahaのちょっと前のモデルだと 2TRin と RECOUT ってなってるけどw

(最新モデルにはなかった)

この端子ってなんのためにあるのか、どう使うのか気になったので調べた内容を簡単にメモ。

まず、名前の由来は

昔はレコーディングといえばカセットテープだった。特にアマチュアとかの簡易Recは割と最近まで。

つまり、

カセットテープ用の インプット と アウトプット だから Tapein/out。

まぁ大体予測はついていたけどね。

で、何が違うかというと

写真をよく見るとわかる。(Yamahaはわかりやすくてやさしい)

2trin.png

まず、端子が違う。

大抵のミキサーはバランスアウトを採用してて、

TRSフォンジャックかXLRジャック(キャノン)でStereoOutを実装している。

それに対して、Tapeoutはアンバランスドで出力し、

RCAジャック(ピンジャック)でTapeoutを実装していることが多い。(もしくはモノラルフォンジャック)

そんな違いもあるけれど、もう一つ大きな違いがある。

それも写真をよく見ると……

StereoOutのところには+4dBu

RecOutのところには-10dBV

って小さく書いてある。

これは出力時の音声信号の"電気的な"強さの基準値を表している。

要するに音声信号の電圧ってことなんだけども。

細かいハナシを抜きにすると、

カセットテープ用の電気信号は、現在の音響機器の基準レベルよりはるかに低い電圧の基準レベルで動作している

ってこと。

だから、もしミキサーのStereoOutからカセットデッキに接続すると

入力レベルの調整や出力レベルの調整の幅がとてもひろいカセットデッキならば

もしかしたら+4dBuの信号でもうまく録音できるのかもしれないけれど

あまり調整できないようなカセットデッキだと

常にピークつきっぱなし、音が割れている

みたいな状態に陥ってしまう。

それを防ぐために、カセットデッキに合わせた規格の音声信号を送るための端子として

Tapeout

逆に、カセットで再生している音を、とても小さい信号だけど、他の音声信号と同じレベルで再生するために

Tapein

の端子がミキサーには付いているってことだね。

じゃあ、カセットがない今ならもういらないんじゃね?

と、いうわけもなく。

カセット時代の名残か

現在でも一般向けの音響機材、映像機材は入力信号のレベルがだいたい-10dBVだったりします。

DVDレコーダーしかり、TVしかり。

と、いうわけで

一般向けの機材で録音する場合は、Tapeoutを利用することで、正しい電気信号のレベルで録音ができる

ってことです。

とてもざっくり説明しましたがさらにまとめます。

TapeIN/OUTはカセットテープ時代の名残で、

現在も、一般向けの音響機器、DVDレコーダーなどで使用する場合に適した入出力。

※まれに2TRin/outと書かれているものは+4dBuで設計されているミキサーもあるみたい。

  明記されてない場合は仕様書をよんで、仕様データかブロックダイヤグラムをしっかり見て確認すると良し。

以下補足の知識として。

音響機材の業界で、音声の電気信号を扱う場合の基準となる値を決めていて、それを「ラインレベル」とか呼んだりする。

これはWikipediaからの引用だけど

ラインとは、音響機器間でアナログ音声信号を伝送する端子・信号の総称である。

ラインは信号伝送に使われる端子であり、スピーカーやヘッドフォン、マイクロフォン、ピックアップといった、増幅を要するトランスデューサー用の端子とは区別される。

ラインに使用される電圧レベルはラインレベルと呼ばれる。民生用音響機器では-10dBV、業務用音響機器では米国においては+4dBu、ドイツにおいては+6dBuが目安とされる

しかもややこしいのが、よく見ると単位も違うっていうこと。

+4dBu

-10dBV

調べてみると

dBu って言う単位は 音量の単位である0デシベル(0dB)を基準として

0dBの音声信号=0.775Vの電気信号 って定めたものらしい。(なぜだ……

計算方法は

20×log10(V/0.775)

逆にdBVって言う単位は 1ボルト(1V)を基準0dBとしてデシベルで表した単位。

計算方法は

dBV=20*log10(V(ボルト))

わかりづらーい。

つまり、

+4dBuは 1.23V

-10dBVは0.32V

さらに、一部の映像用機器の基準レベルが -20dBu!(=0.078V)

もう一度具体的な例を出してまとめると

とあるPA用ミキサー卓が 1.23Vで レベルメーターはゼロを指す。

とあるカセットデッキが 0.32Vで レベルメーターはゼロを指す。

とあるビデオデッキが 0.078Vで レベルメーターはゼロを指す。

……?

ややこしくなってきた。

とにかく、

音響用の機材ではダイナミックレンジをなるべく取りたいという思いからか、

基準の電圧が十分に高く設定されている!

そのまま音響用機材のつもりで、他の機材をつなぐと、もしかしたら音が割れちゃうかもしれないぜ!

っていうすごい雑なまとめに結局なってしまう……

しかも、メーカーや目的によって基準レベルがバラバラだから、

仕様書を読み込んだり、もしくは実際に試してみないと基準がわからないことも多い。。。

最近はデジタルの発達で

音楽向けのレコーダーが増えてきたから基本的に録音は+4dBuでできるようになってきたから

バンドマンは是非、音楽向けというレコーダーを用意して録音すると良いと思う。本当に。

それか入力レベルの調整がきっちりできる機材と、スキルを身につけるか。