fits_696の日常的な書

ダラダラ書きます

自由研究「ギターアンプの周波数特性」

ギターアンプってのは、ただの音量増幅器ではない。

多くの人がギターアンプには音量だけではなく、むしろ重要に思っているのは「音質」の方である。

今回はアンプの周波数特性に着目してアンプのキャラクターを比べてみようと思う。

じゃあギターアンプにおける音質とは何なのか。

すごく大雑把に分けると2つの観点から音質が成り立っていると考えられる。

・歪みの質

イコライジング

の2つ。

歪みの質とは、ゲインを上げた時の歪み方である。

潰れるように歪むのか、それともナチュラルに丸く歪むのか。それともとがるように歪むのか。

そして、イコライジングとはそのアンプはどの帯域が出やすくて、どの帯域が出にくいのかということ。

ギターアンプというのは、各メーカーが「気持ちいい音」になるように最初からイコライジングされていて、

その上でツマミを回して調整ができるようになっている。

その各メーカーが「気持ちいい音」と呼ぶプリセット的なイコライジングこそが、アンプキャラクターを決定づけているのではないか。

長々と序文を書いちゃったけど、要するに

アンプごとの出音の違いを「ミッドがでてる」とか「ハイが出てる」みたいに出る音域で比べてしまおう

という試み。

とはいっても、そんなにたくさんのアンプが手元にあるわけではないので

アンプシミュレータを使って実験してみよう!という。

実験環境

スマフォのピンクノイズ発生アプリ→オーディオIO→SONAR(アンプシミュレータ→スペクトルアナライザー)

早速。

nonamp.png

まずは、アンプシミュレータを通さない状態。

低音がちょっと出てないみたいになっていますが、音量の問題です。基本的にほぼフラットなのがわかるでしょう

marshall.png

みんな大好きMarshall。以降のアンプもつまみは基本12時で行ってます。

ぐっとハイミッドが出てきた感じ。逆に超高音域は高音域に比べて少しひっこんでるのね。

marshall2.png

みんな大好きMarshallその2

こっちはやけに音量がでかいw

やはりハイが強調されるのがMarshalらしさを醸し出す模様。

比較的には800付近は少し引っ込んでいるとも言えるのかもしれない。

marshall9003.png

みんなだいすきMarshall3、これは確か900のモデリングだったはず。

凄くハイが強調されているのが目で見てわかる。

あと、ローがきっちり出てきていますね。超高音域はガッツしカットされている。

fender.png

もう一つの定番、Fenderアンプ。

もうイメージ通り。ハイしか出てない(笑)キラキラした音の正体はやはりハイの出方だった模様。

fender2.png

もう一つのFenderモデリングも見てみたけど……

ハイはやはりがっつりでてる。このモデリングではローもでてきてて驚き。

パワーがあるタイプのFenderアンプをモデリングしたのだろうか。

recti.png

メタラーご用達。メサのレクチファイヤーのモデリングです。

FenderやMarshallに比べて、ハイの最もでている山の部分が高音よりになっていることが比べてみるとわかる。

あと、低音の100~200のところにもう一つ山ができている。

この部分の山があの低音のパワー感を出しているんじゃないかとも思われる。

recti2.png

レクチ2個め。こいつも音量がでかい……

超高音域まできっちり出ているのがわかる。そして、前も言ったようにローに現れるふたつ目の山。

この音量になると少し出てきているのがローミッドに小さな谷がある。

300~600の間くらいの部分。ここが削れているのが独特のドンシャリサウンドになる秘訣なのでは……?

Line6recti.png

レクチ3つ目!

さらにわかりやすく谷ができているww

けずれているのは300~400あたりだね。

orange.png

僕が大好きOrangeアンプのモデリング

どちらかというとFenderに近いけれど、Fenderよりもハイミッドまで出しているイメージ。

ローも一応出てるみたいで、扱いやすそうなアンプというイメージを受ける。

ENGL.png

これはラック型のENGLのプリアンプのモデリング

音量がでかい……

ハイからローまでしっかりと出ていて、しいて言うならMarshallと同じような帯域が山になっているかなぁというレベル。

きっとEQがしっかり効いてくれることで、色々な音作りができるんだろう。スタジオとか宅録に人気のモデルだし。

ここからはアンプじゃないけどおまけで

tubescreamer.png

tubescreamerのモデリング

スクリーマーはギターの美味しい帯域だけ出してくれるから良いよねみたいな話をよく聞くけど

本当に「だけ」しか出してないよね。

邪魔なローはすっきりカット。耳に痛いハイは程よくカット。

ギターの音のキモであるミッドレンジを綺麗に持ち上げてくれる。

RAT.png

これはもう一つの定番、RATのモデリング

スクリーマーに比べて山の頂点がハイ寄りになってる。

優しい音というよりかは、激しく刺さるようなディストーションサウンドはこのイコライジングからも来ているのかもしれない。

こうしてたくさんのアンプの周波数特性を見てきたわけだけども、

この結果から何がしたかったかと言えば……

グライコでそのイコライジングに近づけてしまえば、シミュレーターを買わなくてもそれっぽい音が作れるのではないか!

という仮定です。

歪みの質が似ているディストーションやオーバードライブを持ってきて、そのあとにグライコを置く。

すると、歪の質も似ている、イコライジングも似ている = 元になるアンプに似ている 音が作れるんじゃないかなと。

スタジオにMarshallしか無いけどレクチの音がほしいとかFenderの音がほしいとか。

そういう時に思い出してみるのもありなのかもしれない。