fits_696の日常的な書

ダラダラ書きます

私流ピッキング論

すごい、なんか色んなとこから得た知識をまとめて今のピッキングを言葉で説明してみる。

今度ちゃんと記事にするかも。

とりあえずmemo。

そもそも、ピッキングってそんな重要かよという話ですが。

かなり大切だと思います。

どんなに左手が早く動いても、綺麗に抑えてたとしても、

ピッキングが下手なら、それは良い演奏にはならないと思ってます。(レガートを除く?w)

ぶっちゃけて言うと

左手が音程を操作するのに対して、

右手はリズムと音量と音質を操作します。

単純に考えて、右手のほうが操作するものが多いので難しいです。

右利きの人が右手でピッキングをする理由が見えてきますね。

というわけで、実は重要なピッキング。についてつらづらと私流ピッキング論を書き綴っていこうと思います。

ピッキングの3要素

ピッキングの強さ

ピッキングの軌跡

ピッキングの速さ

ピックで弦をかき鳴らすのも結局は物理法則に従うわけで、少なくとも

「強さ・向き」ってのは力学的にはとても重要なわけで。

そこで音が変わるのは当たり前っちゃあ当たり前。

そして、軌跡ってのはさっきの「向き」に値するピッキングの始点から終点までの移動も含めるけど、

同時にピックの弦に当たる角度、いわゆるピッキングアングルってのも含む。

速さってのはもちろん、力にも関わってくる。

運動する物体はエネルギーを持っているのでその分力も強くなる。

それと同時に、ギターの場合少し離れた位置にある数本の弦をなるべく同時に弾きたい、もしくは少しタイミングをずらして弾きたい、

なんて要素も入ってくるから、一筋縄ではいかない。

とりあえず、この3要素が中心になり、またそれぞれがお互いに干渉し合いながらピッキングフォームが出来上がっていくのではないかと思う。

さて、強さに関してだけれども

まず単純に、強く弾けば大きい音がなります。弱く弾けば小さい音がなります。

この使い分けができるかどうか。

そして、更に難しいのは 弦楽器特有の現象なんだけれども

強く弾くと、張力が変わるのでピッチが変わります。

特にスケールの長いベースなどでは顕著に現れます。

余談ですが、現在の日本ではA=440hzを基音としてチューニングすることが主流ですが、決められているわけではなく、

オーケストラなどでは442hzだったり、アーティストによってはあえて435hzでチューニングする人もいるそうです。

それもこれも、ピッチが高ければ「明るい音楽」低ければ「暗い音楽」に人間は感覚的に聞こえてしまうかららしいです。

もしかしたら、強く弾くことでピッチが上がり、少しだけ「明るい音楽」になっているのかもしれません。

余談でした。

ともかく、弾く強さというのは音量だけではなく音程などにまで関わってくるということです。

また、在る一定の強さを超えると音は大きくならずに、音が汚くなる感覚がします。

そのレベルを超えない範囲で音量の強弱をつけたり、あえて汚い音を出したいときは力いっぱい弾いいたりなど、

ピッキングの強さというのは音量だけでなく、音程や音質にも関わってくる重要な技術だと言えます。

もちろん、強く弾いたほうが弦は切れやすくはなりますが、ちょっとやそっとで切れるような弦ならたぶんハズレ弦です。そのうち切れていたでしょう。

次に軌跡です。

ためしに、アンプに繋いだ状態でブリッヂ付近とネックそばを同じ強さで同じように弾いてみてほしいのですが、

たぶんやってみると、思いのほか音が違うことがわかると思います。

ブリッジ側のほうが硬い音で音量が小さく、ネックそばのほうが丸い音で音量が大きかったと思います。

あと、ピッキングの時の感触も変わってくると思います。

この話だけで半分くらい理解できると思いますが、ピッキングの軌跡というのは音質に関わってきます。

もし6本全てを弾くコードを鳴らす時、1弦側はブリッジ側、6弦側はネックそばになるように、弦の向きに対して斜めな軌跡を描くピッキングをしたとすると、

低音弦は比較的丸い、高音弦は比較的硬い音がなります。逆もまた然りというやつです。

必ずしも弦と垂直な軌跡がいいというわけではありませんが、一般的にはほぼ垂直にと言われます。

そのほうが、変に弦ごとの音量差などが出にくいからだと思われます。

が、意図を持ってピッキングの軌跡を変えるならばそれはひとつの表現技法になります。

さて、いまはボディと平行な面上での軌跡を考えましたが、3次元的に考えます。

もし単音ピッキングをする場合に、ボディに向かっていくように、ボディに対して角度を付けてピッキングする方法をとったら……

という話です。

極端な話で完全にボディに対して垂直にピッキングしたとしましょう。

ベースで言うチョッパーやスラップといった奏法はこれに近いです。

すると弦の振動の向きはボディに対して垂直になります。

ピックアップと弦の距離関係を考えましょう。

振動していない弦とPUの距離をtと考えます。

垂直の場合、ピックアップと弦の距離は、振幅をxとした場合

t±x となります。

じゃあ、水平、ボディと平行に振動している場合、ピタゴラスの定理より

√(x^2+t^2)

となります。

多分図に書いたほうがわかりやすいですが、計算してみても

明らかに垂直のほうが、距離の変位が大きいです。

同じ音程なので振動数は等しい。ので、弦の移動速度は等しい。

ピックアップは弦の振動による磁場の変化で音を拾っているので、

弦とピックアップとの距離の変位が大きいほど、大きい音量を拾うことになります。

ぐだぐだ理論をならべてわかりづらくなりましたが、結論だけ言っちゃうと

同じ振幅ならボディに対して垂直な振動のほうが音量がでかい

ってことです。

更に言うならば、

ピッキング時のピックの角度についてですが、

弦がピックに引っかかって、そのごピックから逃げていく際に、どのようにピックと擦れながらピックから逃げるのか

という点で、ピッキングノイズの音質や音量にも大きく関わってくるし、振動の仕方により出音にも関わってきます。

ピッキングの軌跡によってもサウンドは大きく変わってきます。

次にピッキングの速さですね。

特に複数弦の場合、スピードによっては6つの音がバラバラに聞こえたりしてしまう場合もあります。

じゃあ早く腕を振りぬけばいいのかと言う問題ですが、

それも確かに重要です。

腕を降る速度を自由に変えることができれば表現の幅が広がるでしょう。

そしてまた同じくらい重要なのが

手首のスナップ!

手首のスナップを使えるようになることで、早く振りぬくときにあまり体力を使わなくてすむようになります。

また、手首のスナップ+腕の振りぬき のタイミングを揃えることで更に速いスピードで弦を弾くことができます。

単純に考えて、腕だけを使う人は1~10の範囲で速さを変えられるとします。

手首のスナップだけ使う人も1~10の範囲で速さを変えられるとして。

両方を自由に組み合わせられる人は

1~20の範囲でピッキングの速さを変えることができます!

単純計算ですが、実際こんなもんだと思います。

そして、余談なのかついでな話ですが、

もしも、腕のふり始めで拍をとっている人がいたら、

スピードが早ければ1弦を弾くのは拍から大きなタイムラグが無いですが、

スピードが遅ければもしかしたらワンテンポ遅く聞こえるかもしれません。

ピッキングのスピードは、タメやモタつき、もしくは走りやつっこみにも関わってくる!ってことに。

さて、つらづらとピッキングの3要素について語ってきましたが、

これらができるようになることも大事なんですが、

本当に大事なのは

この3つを無意識に使い分けることができるようになること!

「こういうニュアンスで弾きたいな―」と思った時に

「じゃあアングルはこうでスピードはこうで、力の強さは18で行こう」

なんて考えて弾いてても面白くないし、多分ミスります。

ピッキングについて意識しながら、「こういうニュアンスの時はこう弾くのね」ということを覚えさせて、

本番は無意識にそのピッキングができるようにというのが達成目標であり、スタートラインなのかもしれない。

以上!

長々と書いてしまった。

文字ばかりの駄文を読みきった方はお疲れ様です。

疲れに見合うだけの情報が得られたなら幸いです。